一般的には、RSSは“RDF Site Summary”や”Rich Site Summary”
など複数の言葉の略語として使用されていますが、要するに
言葉の意味としては
「インターネットのサイト概要を記述するための、統一された枠組み、文書形式」
となります。
システムや様式が細分化され、RSS1.0やRSS2.0、ATOMなどさまざまなバージョンや
呼び名がある場合もありますが、総称して「RSS」と呼ばれています。
現在、ブログやポッドキャストなど更新頻度の高いサイトの多くで
このRSS情報が公開されています。
このようなマークが表示されているサイトが、
RSS情報を公開しているサイトです。
ブログやニュースサイトに新しい記事が投稿されると、
その記事の題名や概要が記載されたRSSファイルが公開されます。
こちらのボタンを押したときに表示されるのがRSSファイルです。
それぞれのサイトを「商店」に例えるなら、
RSSはお店で一番目立つ、軒先のようなものです。
それぞれのお店の軒先に、今いちばん新鮮な商品を
陳列している状態だ、と考えてみてください。
それぞれのお店の軒先だけを優先して見ることで、
新しい商品を入荷しているかどうかだけを知ることができます。
つまり、いちいちそれぞれのサイトを見に行かなくても、
RSSを定期的にチェックすることで、
そのサイトが更新されているかどうか、
最新の情報を確認することができるのです。
RSSは、お店の軒先のようなものだ、というお話を先ほどしました。
たとえば実際に買い物に出かけたとしたら、
お店をいくつも丁寧に見て回るのは大変ですよね?
あちこち歩いている間に疲れてしまったりもします。
webサイトの閲覧も同じです。
一つや二つのサイトの更新情報を知りたいだけなら
直接見に行くのもたいして面倒ではありませんが、
最新情報を知りたいサイトがたくさんある場合、
全てを確認するだけでも大変な作業になってしまいます。
そこで、自分の好きなお店の軒先にある、新鮮な商品だけを、
自動的に見回ってきてくれる便利なものがあるのです。
好きなサイトがRSS情報を配信していたら、
その情報を登録するだけで、複数のサイトの更新情報を確認してくれます。
それを「RSSリーダー」といいます。
『Aのサイトはこんな新着記事があります。
Bのサイトは更新されていません。』
ということを、一つのソフトでまとめて確認することができるのです。
具体的には、RSSリーダーはwebサイトの以下のような情報を集約してくれます。
・新着記事のタイトル
・新着記事の概要
・新着記事個別のURL
つまり、RSSリーダーで新着記事の情報を確認して、
興味がありそうだったらそのページを見てみる、ということが可能になります。
一つひとつお気に入りのサイトを見回るという手間を省くことができるのです。
RSSリーダーには、いくつかの種類があります。
1.ブラウザ・メーラー型
Internet Explorer7.0以降などのブラウザや、
Mozzila Thunderbirdなどのメーラー(メールソフト)には、
RSSリーダーとしての機能があらかじめ組み込まれているものがあります。
また、goo RSSリーダーのように、
ソフトウェアとして独立しているアプリケーションもあります。
2.WEB アプリケーション型
Yahoo!RSSリーダー(My! Yahoo!内のサービス)やはてなRSSなど、
専用のwebサイトでユーザーIDを取得し、そこにお気に入りのサイトのRSS情報を
蓄積しておく形のサービスもあります。
・まず、RSS情報を受け取りたいwebサイトで、
RSSを配信している事を示すアイコンをクリックします。
・するとxmlという特殊な形式で記述されたページが表れます。
(.xmlや.rdfという言葉で終わるアドレスであることが多いです)
そのページのアドレス(URL)を右クリックし、
コピー(C)を選択してクリップボードにコピーしてください。
1.ブラウザ・メーラー型のRSSリーダーをご利用の場合
ご利用されているRSSリーダーを起動し、
『新規RSSフィード(RSS情報)を追加』などのメニューを
使用して先ほどコピーしたURLを貼り付け、登録してください。
また、ブラウザ(Firefoxなど)によっては
自動的にRSS情報を検出し、ボタンをクリックするだけで
RSS情報を登録できるものもあります。
2.WEB アプリケーション型のRSSリーダーをご利用の場合
ご利用されているRSSリーダーの自分専用のページに移動し、
『新規RSSフィードを追加』などのページに
先ほどコピーしたURLを貼り付け、登録してください。
・これであなたのRSSリーダーに、
お気に入りのWEBサイトのRSS情報が追加されました。
1.RSSリーダーを起動(WEBアプリケーション型の場合は
自分専用のRSSリーダーページに移動)します。
2.RSSリーダーに登録されたサイト毎に、新着記事が一覧表示されます。
(お使いのRSSリーダーの設定によって表示のされ方は異なります)
3.多くの場合、新着記事のタイトル、概要が表示され、
タイトル部分がその記事へのリンクとなっています。
4.タイトル、概要を見て、その記事を読みたいと思ったら
タイトルをクリックしてみると、
該当するサイトの記事に直接ジャンプすることができます。